妊婦は鉄分が不足すると、赤ちゃんの発育不良や難産などの出産のトラブルのリスクが高まります。

妊婦は鉄分不足に注意!


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妊婦は赤ちゃんのために栄養をたくさん摂らなければなりません。そして、赤ちゃんに十分な栄養を届けるために多量の血液が必要になります。

血液は液体成分である「血しょう」と固体成分である「赤血球」に分けられますが、妊娠時に血しょうは自然に増えても赤血球の製造が追いつかないことが多いのです。

赤血球が増えないと血液は薄くなってしまいます。その赤血球を作る原料となるのが鉄分。不足した赤血球を補うためにも、妊婦は妊娠していない時の約3倍の鉄分が必要になります。

鉄分が不足すると、どんな影響がある?

鉄分は、赤血球を作ったり体内に酸素を運んだり、とても重要な役割をもっています。妊娠すると、食事等で摂った鉄分だけでなく、もともと体に蓄えられていた鉄分が赤ちゃんのために優先的に使われてしまいますので、ママの体は鉄分不足となり、貧血になりやすくなってしまいます。

妊婦貧血といわれるように、妊娠すると鉄欠乏性の貧血になる人がとても多いのです。妊娠中に鉄分が不足すると、分娩時に微弱陣痛となり難産となってしまったり、出産時に出血が止まらなくなるトラブルや産褥熱などの原因となる場合があります。

さらに胎内の赤ちゃんにとっても、十分な栄養と酸素が行き渡らなくなるため発育不良や虚弱児などさまざまなトラブルのリスクがあります。

ですから妊婦は鉄分の積極的な摂取を心がけることが大切です。もし立ちくらみやめまいなどがある、手足の先が冷たい、偏頭痛があるなどの自覚症状がある場合は鉄分不足が考えられますので、早めの対策をしましょう。

妊婦の効率的な鉄分の摂り方

最近のサプリメントの包装に良く見かけますよね、ヘム鉄って。これって何でしょう?鉄分のサプリメントには、植物性と動物性の二種類があります。

妊婦がたくさん摂らなければならない栄養素は、鉄分、カルシウム、食物繊維ですが、その中でも特に、鉄分はふだんの約3倍は摂取したいもの。

妊婦の3割~4割の人は鉄欠乏性の貧血になるというデータもあるほど妊婦は鉄分不足になりやすいのです。鉄分には、肉や魚などの動物性の食品に含まれるヘム鉄と、大豆や海藻類に含まれる非ヘム鉄の2種類があります。

ヘム鉄のほうが鉄分の吸収率が2倍以上もよいのですが、日本人が摂取する鉄分は非ヘム鉄が圧倒的に多く、外国人に比べると日本人は鉄不足なのです。


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ちょっとした工夫で、鉄分の吸収率がアップ!

植物性食品であるほうれん草、ひじき、小松菜、大豆食品などに含まれる鉄分は非ヘム鉄なので、レバーなどの動物性食品に比べると鉄吸収率が半分ほどになってしまいますが、ちょっととした調理・食べ方の工夫で鉄分の吸収率を上げることが可能です。葉酸食べ物

●鉄製のフライパンで調理
鉄のフライパンで調理すると、料理に鉄分が溶出して鉄分を摂取できます。最近はテフロンのフライパンが多くなっていますが、鉄のフライパンもひとつ用意しておくとよいですね。
●ビタミンCを含む食材と一緒に
非ヘム鉄は、ビタミンCと一緒に摂ることで吸収率が高まります。ほうれん草やひじき、豆腐などはレモン汁をかけたり、パセリと一緒に食べるのがおすすめです。
●酸味や辛味で胃を刺激する
お酢やレミンの酸味、こしょうやスパイスの辛味を加えると胃の働きが刺激され、胃酸の分泌が高まって、鉄分の吸収率も高まります。